大神神社で催される「春の大神祭」は二千年来の伝統を誇る大祭で、大神神社で最も大切な祭典でもあります。毎年4月8日~10日に全国からの氏子崇敬者多数参列の下、例祭が斎行されます。例祭のメインは9日。千名近くの参列を得て、拝殿で例祭の大神祭が大祭式で盛大に行われ、神楽が奉奏されます。午後からは若宮の御分霊を神輿にお遷しし、馬に乗った宮司以下神職、時代装束を着用した氏子や稚児が三輪の町を巡幸する「若宮神幸祭」が行われます。
前日8日には大物主大神のご子孫・大直禰子(おおたたねこ)を神主として祀る大直禰子神社が例祭を行い、大直禰子命の分霊を大神神社拝殿にお遷しします。そして午後から行われるのが「大神祭宵宮祭」です。これは翌日の「春の大神祭」が無事に斎行されることを祈る祭典で、参加者には御神酒がふるまわれます。
祭りは本番が大事だと考えられがちですが、元来、神霊はつねに社殿の中にいるのではなく、祭りのときに来臨されると信じられてきました。そのため前夜は祭神を本殿に迎える重要な晩であると考えられてきたのです。本番に向けて静かに、しかし確実に高まっていく前日の熱気を、実際に肌で感じてはいかがでしょうか。
催し | 醸造祈願祭 |
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時間 | 11月7日(土) 10:00~ |
会場 | 上善大社 |
費用 | 500円 (御神酒代) |
受付 | 上善大社 |
※大直禰子命の分霊を大神神社拝殿にお遷しする「若宮還御祭」は大直禰子神社から始まります。
※大神祭宵宮祭は正門からお入りください。